風立ちぬ のあらすじ(小説・堀辰雄)

あなたは宮崎駿監督の最新作「風立ちぬ
ごらんになりましたか?

ジブリ版「風立ちぬ」は、オリジナルのストーリー
で、原作・脚本は宮崎駿監督です。

物語のモデルは零戦の制作技師・堀越二郎さん。

堀越さんの半生を描いた物語をベースに
同時代の文学者・堀辰雄さんの文学小説作品
のエッセンスを取りいれた力作に仕上がっています。

題名は堀辰雄さんへのオマージュのようです。

今日は、ジブリアニメのモチーフにもなった、堀辰雄
「風立ちぬ」の簡単なあらすじ
をご紹介します。

風立ちぬ/堀辰雄

 

序曲

晩夏、避暑地の高原で「私」は節子という美しい少女と出会う。

ある日、節子と共にいると「私」の口から
ふと「風立ちぬ いざ生きめやも」
ポール・ヴァレリーの詩が口をついて出る。

やがて節子の父親が迎えに来て節子は高原を去るが
「私」は生活の目途が立ったら彼女をめとることを決意する。

 

約2年後の3月、結核を患う節子と「私」は婚約する。

節子の結核は重くなり、節子の父は「私」に彼女を
転地療養すると相談をし「私」は付き添いを申しでる。

ある日の午後の散歩中、節子は
私、なんだか急に生きたくなったのね」と言い
あなたのお陰で」と上ずった調子で言い足す。

以前は病気が悪化してもなんとも思わなかったのに
最近はめっきり気弱になったと…

あの時口ずさんでいた「風立ちぬ、いざ生きめやも」という詩句
が再び私たちに蘇るほど切なく愉しい日々だった。

4月下旬、私たちはF高原のサナトリウムに移る。

 

風立ちぬ

一番奥の真っ白に塗られた病室で
私たちの風変わりな愛の生活がはじまる。

ふたりきりで過ごす単調な日々は時間の感覚を失わせ
二人の気持ちを満ち足りたものにするのだった。

夏、節子は暑さのため食欲を失い熟睡もできなくなる。

サナトリウムに患者は増えるが、秋になる頃には
大勢が亡くなり人数は減っていく。

 

10月、節子の父が訪ねてきたあとで
節子はかつてないほど病態が悪化
するが、1週間ほどで危機を脱する。

「私」は、自分たちの幸福が何者かに脅かされるのを不安に感じ
節子に彼女のことを小説に書くつもりであると打ち明ける

自分たちが今感じている幸福を
もう少し確実な、形あるものにしたかったからだ。

節子は同意し、「私」は仕事の間、節子に頭のから
足の先まで幸福になっていて欲しいと助力を頼み

少しずつ仕事を始めるようになる。

 

節子の容態は日毎に悪化していく。

「私」は、二人の幸福を主題にした物語を
節子の枕元で書き続ける
が結末だけは書けずにいた。

1935年12月5日、節子はふと父の名を口走る。

「私」が、「家へ帰りたいのだろう?」と尋ねると
ええ、なんだか帰りたくなっちゃったわ」と
かすれる声で本音をもらす。

しかし、健気にも「こんな気持ちはじきに直る」と
震えた声で言う。

「私」への最後の愛の言葉として…

 

死のかげの谷

1936年12月1日、節子が死んで1年ほど経った頃
「私」は節子と出会ったK村の近くに小屋を借り暮らしていた。

すべてを失ったことをあらためて感じていた「私」だったが
時が経つうちに「私」は今も節子の愛に支えられている
事に気づき、生きる幸福を静かに味わうのだった。

 

 

まとめとして

 

思わず泣いてしまいそうになる名作でした。

節子の死にたいする心構えには、清々しさを感じ
胸をうたれました。

死のかげの谷で、日常の中にふと亡くなった節子の存在を
感じる場面の切なさ
に「私」への共感を覚えます。

 

純愛な物語がお好きなら、実際に読んで見てくださいね。

 

「風立ちぬ いざ生きめやも」の意味・解釈として管理人は
「風が立った(はじまりの意味)、私たちは生きようと
しなければならない」
というのが好きです。

 

ちなみに、映画のヒロイン菜穂子がサナトリウムから
抜けだしてきて主人公に会いに来るくだりは
同じく堀辰雄さんの作品「菜穂子」がもとに
なっていますので、こちらもあわせてお勧めします。

本日も、最後までご覧頂きありがとうございます。
それでは。

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2 Responses to “風立ちぬ のあらすじ(小説・堀辰雄)”

  1. ありがとうございました。
    ぜひ本を読もうと思いました。

    • コチラこそ~。

      コメントありがとうございます。
      えりこさんなりの感想ぜひおしえて下さい。

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