風立ちぬ(ジブリ映画)の感想 ネタバレ注意!

宮崎駿監督の最新作、映画「風立ちぬ」の感想や雑記です。

ネタバレの内容が含まれていますので、ご注意願います。

スタジオ・ジブリ「風立ちぬ」の感想

風立ちぬ、いざ生きめやも」-ポール・ヴァレリー
(風が吹き始めた、私たちは生きようと試みなければならない)

主人公・堀越二郎は妄想のキャラクター?

宮崎駿監督自身も語っている通り
この映画の主人公のモデルは、零戦の生みの親といわれる堀越二郎さん
ですが、その堀越さんの単純な評伝ではなく

同時代に生きた文学者・堀辰雄さんの作品や
堀辰雄さんの生涯を混ぜあわせたような
オリジナルの「堀越二郎」が主人公です。

主人公・堀越二郎の仕事の部分は
「美しい飛行機を作りたい」という
夢に向かって生きる堀越二郎さんの栄光と挫折の軌跡を

里見菜穂子との恋愛の部分は堀辰雄さんの生涯と
その代表作「風立ちぬ」を
ベースに
「結構、ストレートに組み合わせているな」というのが感想です。

また、それをアニメとして上手くつなぎ合わせたのが
宮崎駿監督ということになり
歴史的人物3人が等分に組み合わさっている主人公
だとおもいました。

※実際に堀辰雄さん自身、結核を患っていて
同じく結核で病んでいた婚約者の矢野綾子さんと
富士見高原診療所にふたりで入院した経験を基に
小説「風立ちぬ」を執筆しました。

↓簡単なあらすじはコチラをご覧ください。
風立ちぬ のあらすじ(小説・堀辰雄)

現代に蘇った「風立ちぬ」

正直に言って、前半どうなることかとおもいました。
やたら夢の中の部分が多くて

夢の中だからなんでも許されているわけで…
飛行機が風船のようだし、空を飛びながら翼の上で
夢を語り合っているしで、正直ついていけなくなっていました

アニメだから出来る表現だといえば、言えるんですが…^^;

当時の飛行機について、全然詳しくないので
仕事を頑張っているシーンもちょっと難しく感じましたし。

二郎の有能ぶりだけが、見ものかなという感じでした。

しかし、菜穂子と再会する後半から一気に惹きつけられました。

堀辰雄さんの「風立ちぬ」のテーマを
現代に生きる私たちにわかりやすく表現しているかのように
情熱的に、名作純愛小説をリメイクしています。

まさに小説「風立ちぬ」を、現代に蘇らせたかのような
ストレートな伝え方で、わかりやすく感じました。

ちょっと大人向け 中高生にみて欲しいジブリ作品

宮崎駿監督作品で、初めて実在の人物をモデルにしたというだけあって
今回のジブリ作品は、子供には伝わりづらいとおもいます。

その点は、宮崎監督もわかっていたようで
最初は映画化をするつもりはなかったそうですが

スタッフの「子供は分からなくてもわからないものに出会うことが必要で
そのうちにわかるようになるんだ
(『風立ちぬ』パンフレットより)」
という言葉で映画化を決めたといいます。

確かにその通りで、ジブリファンの子供たちにも
今とは言わないけれど、いつか見てもらいたい作品だとおもいます。

震災や戦争、夢や恋愛、病や別れなど
本当にたくさん詰まった作品でした。

これが72歳の監督が作り出した映画かと思うと
若輩者の管理人・弥太郎はガク然とするばかりです。

今日も最後までご覧頂きありがとうございます。
それでは、また。

 

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