許されざる者(映画・渡辺謙)の感想 ネタバレ注意!

渡辺謙主演、李相日監督作品、
映画「許されざる者」の感想や雑記です。

注意

内容にネタバレが含まれますので、ご注意願います。

 

クリント・イーストウッド監督作の傑作映画「許されざる者」
の舞台を日本に置き換えてリメイクされた今回の作品。

渡辺謙さんが語っているとおり、「基本的な
ストーリーはすべてオリジナルのままでしたが、
日本版独特の世界観が魅力的」でした。

許されざる者の感想

1880年、開拓が進む江戸幕府崩壊後の北海道。人里離れた土地で子どもたちとひっそりと暮らす釜田十兵衛(渡辺謙)だが、その正体は徳川幕府の命を受けて志士たちを惨殺して回った刺客であった。幕末の京都で人斬(き)りとして名をとどろかせるも、幕府崩壊を機に各地を転々と流れ歩くようになり、五稜郭を舞台にした箱館戦争終結を境に新政府の追手をかわして失踪。それから10年あまり、十兵衛に刀を捨てさせる決意をさせた妻には先立たれ、経済的に困窮する日々を送っていた。そこから抜け出そうと、再び刀を手にする彼だが……。

-「シネマトゥデイ」より-

先程も書きましたが、本作はクリント・イーストウッド
名作西部劇「許されざる者」を日本を舞台にリメイク
した作品ですが、個人的にですが…

オリジナルよりよかった

とおもいます。というか、オリジナルの「許されざる者」は
1992年の作品で、しかも舞台はもちろんアメリカです。

現代の日本人が見るぶんには、
断然こちらのほうが感情移入できます。

といっても、ハリウッド版が悪いというわけではなく、
最後まで手に汗握って見ていられたのは、元々の
ストーリーの良さにあることは間違いありません。
もちろん傑作映画です。

今回のリメイク、「アメリカの荒野をどこに置き換えたか?」
というと、「明治時代、未だ未開の地『北海道』」です。

その設定に、「なるほど!」とうなってしまいました。

このストーリーが成立する重要な条件をクリアし、
しかも、独自の文化を表現できる見事な設定

さらに西部の「ガンマン」が、明治維新で
名を馳せた「人斬り」に置き換えられたり、
この辺りの設定のうまさがこの作品のよさ
につながっているとおもいます。

どうですか?日本人なら見たくなりませんか?^^

あと、全ての俳優さんたちの熱の入った演技、
日本映画もいいな」と素直に感じました。

なかでも感心してしまったのは、小池栄子さん。

女郎達のリーダー的存在の「お梶」役ですが、
素晴らしい存在感をみせてくれました。

本気で必見かもしれません。

舞台セットや衣裳に注目!

今回の日本版の「許されざる者」、明治の北海道
を再現した舞台がホントに素晴らしかったです。

全く手抜きしていないのが、ヒシヒシと伝わってきます。

「当時の北海道は、こんな風だったのかな~」なんて
いっていられないほど、リアルに作りこまれ未開の地の
生々しさの表現が見事。

特に、重要な舞台になる「秋山喜八の酒場」は
独特の雰囲気があって、魅力的でした。

衣裳も、明治時代の農民や、武士、西洋かぶれっぽい紳士、
女郎、アイヌ民族とそれぞれの個性をうまく表現しています。

あと思うのは、やっぱり西部劇(オリジナル版)とつながっていて、
土臭さを感じる」と言うんでしょうか?「埃っぽい」感じをスクリーン
全体から感じさせる画作りがしっかりできているということ。

ここにも北海道が舞台である利点を感じました。

クライマックスの戦いは見事!(ネタバレ)

女郎達の仇討ちを果たし、馬場金吾の仇・大石一蔵
との決戦となった「秋山喜八の酒場」でのクライマックス

渡辺謙さん演じる釜田十兵衛の圧倒的な強さに
しびれてしまいましたが、それ以上にしびれたのは
刀で戦ってくれたこと。

ここに、日本版の魅力が集約されているのでは…?

西部のガンマンがライフルなら、人斬り十兵衛は刀でしょ
ってぐらいの単純さが嬉しかった。よかった、日本人で。
それだけで映画としての印象がかなり違ってきますよね。

ちなみに、戦いで重傷を追った十兵衛。

生きているのか?死んでしまったのか?
という終わりかたがカッコイイ良かったですね。
男前な映画です。

最後に…

もうこれは、オリジナルの映画といってもいいくらいに
完全に別物ですよ、ハリウッドのとは…

本日も最後までご覧頂きありがとうございます。

それでは、また。